サッカー選手に『加速力』は必要か?

こんにちは!いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

サッカーは『状況系』の競技である。スキル分類などでは『オープンスキル』などとも言われるんでしょうか。

オープンスキルは変化する状況にあわせて発揮する技能、クローズドスキルは外的状況が一定の中で発揮する技能と記載されていた記憶があります。

さあ、今日のお題でもあるように【サッカー選手に加速力は必要か?】についてです。

この質問を指導者にすると答えは必ず・・・

Yes!

という答えが返ってきます。

サッカー選手におけるスプリント能力について記載されている書籍の面白い文面を紹介したいと思います。
”「巧く走る」ことの効果
「巧く走る」ことを実現するには、陸上競技の競技者より走る動作に対して追求しなければならない点がいくつか見られる。たとえば、加速力やスピードコントロール、ストライド長ならびにリズムのコントロールといった点である。
加速力に関しては、陸上競技のスプリンターと同等かそれ以上の能力が必要である。陸上競技の短距離走において、加速力は重要な要素ではあるが、加速力だけで記録が決定するわけではない。しかし、サッカーの場合、5〜10mという短い距離での加速力によって相手プレーヤーとの駆け引きが左右され、ポジショニングが決定されるため、加速力は非常に重要であり、それが爆発的であればあるほど有効な能力となる”
※『スプリント学ハンドブック』編集:日本スプリント学会 P.159

圧倒的な加速力を持ち合わせていたとしたら、それをゲームの状況にあわせて発揮することで自分に優位な状況を作ることが可能です。

今回のロシアW杯のフランス代表キリアン・エムバペが正にそうでしたよね。

参考までにエムバペ動画↓(YouTubeなので削除されたらごめんなさい)

https://youtu.be/UNK_hWMhn0k

フランスナショナルサッカー学院(INF)でもスピードのトレーニングやテストは実施されています。その中でも育成年代においては10mや20mを重要視しています。

https://coachunited.jp/column/000749.html

記事にあるように2018年大阪府にてINFのディレクターであるジャンクロード・ラファルグ氏の指導者講習会と講演会が開催された。私もそれに参加させてもらいました。

この講習会の案内を出してくれた中村泰介氏の『より流動的な「パス&ゴー」を可能にするためのコーチング法の探求』についてもすごく面白いので紹介させていただきます。
http://jcoachings.jp/jcoachings2012/wp-content/uploads/2016/03/f10de57d59f0a0dacee389cd1366374c.pdf

私たちFAAJ(フットボールアクションアカデミージャパン)でも『フィジそく®』で測定項目として入れています。

加速力は生まれもって決まってしまっているものなのか?

確かにそれもあるでしょう。でもFAAJが指導したチーム、スクールにおいては100%スピードレベルが向上しています。

向上したスピードをサッカーにおける状況の中で活かす!

そのためには、段階的にスピードレベルを発展させていくためのトレーニング及び計画が必要です。

トップスピードレベルと試合の関係?

いつもFAAJのブログを読んでいただきありがとうございます。

 

FAAJではジュニア〜プロまで『フィジそく®』サッカー特異的体力・運動能力測定を実施しています。

 

その中でどのチームにおいてもスピードレベルの高い選手ほどレギュラーであることが多いということが分かってきています(前回のブログでは、サッカートレーニングのみではスプリントパフォーマンスが高まってこない可能性があることを紹介しています)。

 

このようなデータがあります。

エリートレベルのサッカー選手にとって、高いスプリント能力は必要不可欠である。同じエリートレベルでも、各国代表クラスの選手は男子でも女子でも、より低いレベルの選手にくらべて試合中に50〜60%多くスプリントをしている。さらに、各国代表クラスの選手は20年前の選手よりもスプリントの回数がはるかに多くなっている。”

”スプリントスピードと試合中にそのスプリントを何回も繰り返す能力は、サッカーの競技レベルが高いほど優れていると考えられ、この能力は頻繁にテストするべきである。”
※『パフォーマンス向上に役立つ サッカー選手の体力測定と評価』ヤン・バングスボ+マグニ・モア著 P.53〜

 

今回のロシアW杯で大活躍したクロアチアのナイジェリア戦のスプリントパフォーマンスがこちら

MVPだったルカ・モドリッチは32km/hを記録しています。これはゲーム中ではかなり速いスピードです。ボールスキル、戦術スキルも卓越していますが、そもそもの運動パフォーマンス前提も非常に高いレベルであることがわかります。

 

モドリッチの面白い記事があります。

http://www.goal.com/jp/ニュース/ルカモドリッチの物語不合格のひ弱な少年が世界最高のmfになるまで/8f2zrgay10eb1fizsnjk8pxi4

 

こういった才能を拾いこぼさない為にも、育性年代よりスピードパフォーマンスを測定し、推移を把握しておき、その時に合わせた段階的なトレーニングが必要だと考えます。

サッカー選手に『スプリント技術トレーニング』が必要だと改めて感じる

いつもblogを読んでいただきありがとうございます。

育成年代(ジュニア〜ユース)、プロチームで指導をさせていただいていて、改めて思うことがあります。

それは・・・

『走る』の専門的トレーニングは必要だ!ということです。絶対に必要か?と言われれば『絶対』ではありませんが、『走る』が効率よくなることに越したことはないと考えます。

面白い文献を皆さんに紹介したいと思います↓

試合期 サッカー選手 スプリント技術トレーニング

大学サッカー選手51名の試合期のトレーニングで⑴サッカートレーニング群 ⑵スプリント技術トレーニング①ジャンプトレーニング群 ②2移動運動トレーニング群 という3つにわかれトレーニングを行った。

その結果

⑴サッカートレーニング群は30mスプリント、80mスプリントが有意に遅くなる。

⑵①スプリント技術トレーニング群は30mスプリント、方向転換走が有意に改善された。

②2移動運動トレーニング群は80mスプリント、方向転換走が有意に改善された。

まとめ

サッカー競技の一般的な筋力とスプリントを組み合わせた従来のトレーニングでは、スプリント能力を低下させる可能性があることが示された。

文献内には、実施内容などについてももっと詳細にのっています。ぜひご覧ください。

スプリント技術トレーニング群はなぜ速くなったんでしょうね?

私も多くの選手やチームを指導させていただき、サッカー選手の『スプリント動作時の非効率』な場面によく出会います。

クローズドスキルであるスプリント技術トレーニングはサッカー選手に必ず役立ちます。

なぜなら?

サッカーは全身でやるスポーツですし、『足』を自由に動かせることは重要です。FAAJが提供するスプリント技術トレーニングの指導プログラムはサッカー選手向けにアレンジしています。

昨日もこんな感じで『足の裏』と全身のつながりを感じてもらうところからスタートしていきました。

スプリント技術トレーニング『足接地』(動画)

外で一緒にみているコーチの皆さんからは

「ホンマですね。お尻ひけてますね!」

「あっ、次は前に乗ってきましたね!」

そうですね。ひょっすると選手にはその変化がわかっていないかもしれません。なぜなら自分の『運動』は自分の目で見えないからです。だからこそ選手は一つ一つ集中する必要があるのです。

是非、FAAJのトレーニングを受けてみてください。多くの気づきがあるはずです。

 

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